CEOより社会に対する思い

日本経済は「失われた30年」と言われ世界経済の成長のペースに遅れ貧困に陥ってきています。
また、同様に日本の精神医学も30年遅れているとも言われています。

ジェンダーやハラスメント、親子問題などの解決方法の理解の遅れから不要なトラウマを背負い結果が出せなかったり、共依存を信頼関係と勘違いし自我を殺す誤った適応で仕事の成果が出てしまったり、本来社会や行政が敷くべきセーフティネットを企業に依存してしまったところ本当に必要な人に助けが届かなかったり……。そんな様々な積み重ねの結果、環境からアプローチし合理的に解決するべき問題を個人の努力に頼ってしまい、ドライに問題に向き合う時期が30年も遅れてしまった。

これが日本の経済成長の妨げになったことにそのまま直結している思います。

結果、人間本来の変化に対応する「代謝」機能が失われ、成果を出しやすい環境に自然に変化し経済成長をしていくはずが停滞を続け、そうこうしている内に日本以外の国が大きく成長してきてしまった状態が今の日本だと思います。

日本人の9割は共依存とも言われ、これは共依存的にがむしゃらに仕事に向かうことが美徳とされ、その成功体験が長く続いた結果、自然な人間とはどう仕事をしていたのか見本が減ってしまったことと関係していると思います。

また、近年では「弱いストレス」(例えば気持ちを受け止めてもらえないなど)が長く続くと、戦争や災害体験に匹敵するトラウマを抱え、PTSDに陥り、自我を失い、代謝も失われてしまうことも分かってきています。

長い間、共依存を求められパワハラも無くならず「弱いストレス」を積み重ね続け、多くの人がおかしいと声をあげられなくってしまった(学習性無力感といいます)
そんな多くの日本人が程度の差こそあれ共依存に陥っていることが、経済成長の遅れとして現れて来ているのではないでしょうか。

人間とは本来環境の生き物であり、今持っている考えも環境が形づくっているものに過ぎないとされます。
トラウマに適切に対処する術を身につけ、自我を取り戻し、自然な代謝の中で成果を出していける環境に身を置く。
「ありのままの人間」として、他人由来ではなく自分本来の無邪気さや無垢さに還り、社会で適切な役割を得るよう変化していく。

そうしてロジカルかつドライに温かみを持ってオセロの盤面をひっくり返しに行き、少し世の中が良くなるといいなというのが私の社会に対する思いです。

ここまで読んで下さってありがとうございました。

2024年
合同会社フルハウスユニオン
CEO 佐藤 友洋